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 四郷校区地域夢プラン 中間報告

▲地域夢プラン実行委員会(9/14)

■ 目 的
平成19年度及び平成20年度の2年間にわたり「地域夢プラン」を実施します。平成17年度に「夢・古代(いにしえ)から未来(あした)へ繋ぐ(つなぐ)まちー四郷」をテーマに夢プラン事業を実施しましたが、今回はさらにその趣旨を拡大発展させるものです。
四郷町の埋もれた文化遺産を地域住民に再確認してもらい、四郷町が歴史的風土の豊かな地域であることを実感してもらうことが目的です。 具体的には、地域住民に古墳探検及び各種イベントに参加していただきます。その結果、地域住民は四郷町に夢と誇りを持ち、ひいては地域の活性化につながっていくものと考えています。

○平成19年9月14日
「地域夢プラン実行委員会」を開催(別紙メンバー)
地域夢プランの実施内容の策定
   ・企画委員による「古墳発見!あるある探検隊」の結成
   ・実行委員会で決定した活動内容は次のとおりです。
  【平成19年度】
   @ 校区内古墳、遺跡事前調査(10月末〜11月末)
   A 校区内古墳、遺跡本調査(12月〜1月) B 古墳台帳、マップの作成 (調査地区)東阿保、坂元、山脇、本郷・見野東、 明田、中鈴、上鈴
  【平成20年度】
   @ 整備(看板設置、環境整備)
   A ソフト事業 ・古代衣装パレード、ラリーマップ作成、講演会の開催
○平成19年10月
   ・企画委員会では、楽しく夢プラン事業を進めるため、 「キャラクター入りTシャツ」及び「のぼり旗」を作成しました。 古墳探検作業中はTシャツを着用し、のぼり旗は公民館、小学校 等の四郷校区内公共施設、古墳発見地区に立てます。
   ・「姫路市史」、「古文書」等の資料に基づき、古墳の事前確認調査作業を行うとともに清掃作業を行いました。その結果、新しい古墳を数基発見しました。


▲のぼり旗

▲Tシャツ

▲古墳くんと夢子ちゃん

▲古墳周辺の清掃作業をする「あるある探検隊」(東阿保山中にて)

 

○平成19年11月12日、13日、29日、30日(4日間)
   「古墳発見!あるある探検隊」の十数名のメンバーにより、東阿保、坂元、山脇、本郷・見野東、上鈴の事前調査を行いました。
  ・ 東阿保地区(阿保の百穴)で28基の古墳を確認しました。その後、姫路特別支援学校入口付近でさらに4基を確認。
  ・ 山脇地区では、八重鉾山構跡(中世の山城)の位置を確認しました。しかし、坂元山古墳については、盗掘等の破壊により、残骸程度のものしか確認できませんでした。
・ 本郷、見野東地区では、10基の古墳を確認しました。さらに、校区外で2基確認しています。
・ 上鈴山古墳も位置を確認しました。
  ・ 麻生山山頂付近で2基の古墳を確認しました。 古墳確認作業の結果、当初の予想をはるかに超える約2倍の69基の古墳を確認することができました。内訳は、宮山古墳、長塚古墳、見野古墳群、阿保の百穴などの古墳です。


▲阿保の百穴より


○平成20年1月27日(予定)
スポーツ21四郷と地域夢プラン共催によるウオーキングを開催します。
「阿保の百穴」のお披露目となります。
○平成20年2月(予定)
ウオーキング(本郷、見野、上鈴、中鈴)を行います。
○今後の目標
「姫路古墳ロード構想」に基づき、古墳及び古墳を巡る道を整備するとともに、古墳マップ等を作成し、地域の貴重な文化遺産を市内外の人に広く知ってもらいたいと考えています。


 
▲調査中の「あるある探検隊」
(坂元山山頂付近にて)


▲勢ぞろいした「古墳発見!あるある探検隊」のメンバー

 姫路古墳ロードへつなぐ夢 〜見野古墳群の保存活動の成果を生かして〜
四郷校区地域夢プラン実行委員会会長 
四郷校区連合自治会長  竹中 隆一 

1 はじめに
  早朝、犬の散歩をすることが私の日課になっています。多忙な日々を送っている私にとって、早朝の散歩は健康維持のため欠かせないもので、ストレスの発散の場にもなっています。
  そんなある日(平成16年当時)、愛犬を連れて散歩をしていたら、雑草に覆われた古墳が目に留まりました。それは6号墳(めおと塚)であり、10号墳(姫路の石舞台)でした。今まで、特に古墳に関心があったわけではないのに、急に古墳が新鮮に目に飛び込んできたのです。そのとき、私は「これだ」と叫んでいました。地域の発展を考えたとき、公共事業を誘致することは重要です。しかしながら、地域に愛着と誇りを持ち続けるには、それ以上に地道な積み重ねの「何か」が必要と感じていた私にとって、大きな「ヒラメキ」を感じました。この見野の地に、大昔から存在する古墳をこのままにしておいてはいけないと。この時から、私は古墳の勉強を始めました。
古墳の重要性に気づき、姫路市教育委員会に照会したら、見野古墳群は古墳時代終末期の古墳で、横穴式石室を有し、「兵庫県遺跡地図」(平成16年3月兵庫県教育委員会発行)には10基の古墳が掲載されているという。実際に探してみると、10基は何とか確認できましたが、11基目の新古墳を発見するに及んで、古墳はもっとあるのではないかと思うようになりました。毎朝の散歩時に愛犬とともに、山に分け入り、古墳探しの日々が始まりました。そして、平成17年3月の時点で新たに3基の古墳を発見しました。 (その後6基を発見、現在19基が確認されています。)

2 古代遺跡の宝庫四郷
  四郷町は昭和32年に姫路市と合併しました。四郷町は古代遺跡の宝庫であります。四郷町を代表する遺跡が宮山古墳です。宮山古墳は5世紀後半の古墳で、3基の竪穴式の石室を持つ円墳です。この古墳を有名にしたのは、その出土品がすぐれていたからでした。金垂飾付耳飾、刀剣、画文神獣鏡及び玉類など国宝級の埋蔵物が多数出土しました。
  もうひとつ忘れてはならないのが見野長塚古墳です。この古墳は、6世紀初頭の前方後円墳で、墳丘が大きく破壊されており、見た目には田んぼの中に小山があるだけです。しかしながら、多数の須恵器や埴輪が見つかっており、姫路平野における前方後円墳の最終段階の古墳として有名です。
  また、後世になりますが、山脇の八重鉾山には山城があったことがわかっています。

3 姫路市埋蔵文化財センターの建設
  平成17年11月、宮山古墳の隣接地に四郷校区住民待望の姫路市埋蔵文化財センターがオープンしました。同センターは宮山古墳のガイダンス施設も兼ね備えています。しかしながら、研究的な側面が強く、見学者や地元の利用者の満足を得るような内容とはなっていません。埋蔵文化財センターの活性化を図るためには、見野古墳群を訪れた人が必ず同センターを訪れるようにし、その逆も必要です。つまり、埋蔵文化財センターと見野古墳群は相互に協力しあうことで、ともに集客力を高めることができるのです(相互補完的な関係)。

4 見野古墳群が知られるようになった経緯
  見野古墳群は今では大勢の人の注目を集めるようになっていますが、そこに至る経緯を簡単にまとめてみます。
  ・平成17年 3月 「ふれあい文化講座」開催(見野古墳群の学習と見学)
   ☆この講座後、見野古墳群は地元の人だけではなく、一般にも広く知られるようになっていきます。                
  ・平成17年 5月  見野古墳群保存会結成。清掃活動等開始
   ☆自治会を中心に古墳を維持保存するため、保存会が結成されました。竹林や雑草、雑木に覆われた古墳の清掃は大変な作業でしたが、この作業を通して参加者が連帯感を強め、見学者が増えるたびに、地域住民に喜びとやる気が湧いてきました。
  ・平成17年 7月  立命館大学調査開始
   ☆ 見野古墳群の重要性に注目した立命館大学文学部考古学コースによる調査が開始されました。1年目測量調査、2・3年目は発掘調査が行われました。発掘調査が行われるのは初めてのことで、保存会や自治会はこの調査に全面的に協力しました。 ・平成18年 3月 姫路市重要有形文化財に指定 ☆ 見野古墳群の重要性と保存会の活動が認められ、見野古墳群は姫路市重要有形文化財に指定されました。
  ・平成18年10月 第1回「古墳まつり」始まる
   ☆「古墳まつり」の参加者は、約1000名。平成19年9月には、第2回古墳まつりが 行われ、古墳まつりは定着してきました。このまつりにより、見野古墳群はますます知られることとなりました。
  ・平成19年 4月 見野総合センターのリニューアルオープン
   ☆見野古墳群保存会の事務局になっている見野総合センターがリニューアルオープンしました。地域の方の総意で愛称を「見野の郷交流館」といたしました。

5 見野古墳群を活かしたまちづくり
地域資産「見野古墳群」を活かしたまちづくりを 「見野古墳群保存会」を中心に地域全体で取り組んでいます。活動内容は次のとおりです。 
 1.ボランティア活動
  地域の人が中心となり、古墳周辺の竹の伐採、草刈等の清掃活動を行っています。伐採した竹は約5000本にもなりました。この活動は一度で 終わるものではなく、継続性が要求されます。 地味ではありますが、最も大事な仕事です。
 2.行事
  「古墳まつり」と「あじさいまつり」の開催。  古墳まつりはすでに述べたように2回実施し、 見野古墳群の宣伝に大いに役立っています。
  あじさいまつりは、見野古墳群の中心に位置する見野古墳群和光公園を会場に平成19年初めて実施 しました。同公園には、1千株の山あじさいを植栽していますが、あじさいを愛でながら、古墳も見ていただく趣旨です。あじさいまつりも定着させたいと思っています。見学者にはおもてなしの心で接しています。また、山桜オーナー制度を導入し、環境保護に配慮した里山づくりを行い、さらなる見学者の増加を目指します。
  3.見野の郷交流館活動
  見野古墳群を活かしたまちづくりに見野の郷交流館の果たす役割は大きいものがあります。全国的に見ても、文化財を活用した交流活動を展開している隣保館は珍しいと思います。1階の常設展示コーナーでは、見野古墳群と四郷校区の資料が展示してあります。「古墳まつり」の会場も交流館です。
   交流館では年に数回の企画展示と様々な講座やイベントを行っています。企画展としては、「子ども作品展」、「岩田健三郎版画展」、「平和資料展」など、また、講座では「料理教室」「コンサート」「名画鑑賞会」など1年を通して随時実施しています。
   交流館は誰でも自由に交流できる施設で、年末年始以外は無休です。


▲古墳清掃ボランティア


▲第1回古墳まつり


▲岩田健三郎版画展


  4.モニュメントと案内看板の設置
   見野古墳群和光公園に姫路市重要有形文化財 に指定されたことを記念したモニュメントを設 置しました。
   さらに、見野古墳群の案内看板(1m×5m) 4基を四郷校区に設置しました。
   また、見野の郷交流館の敷地に人の和を表す モニュメントを設置します。
 5.ホームページとトピックス
  見野古墳群保存会のホームページを開設して情報を発信しています。ホームページは毎月更新し、見野古墳群を取り巻く最新のニュースを提供しています。(http://www.minokofungun.net/)

  6.記念グッズの販売
  見野古墳群保存会では、古墳を描いたポストカー ド、CD、勾玉、版画、郷土料理の茶がゆ、地場産業の皮革関連グッズなどを販売しています。
  このような活動を通して、住民には誇りが生まれ、地域には活力が出てきました。住民一人ひとりに おもてなしの心が育ってきました。「見野古墳群」を活か したまちづくりを見野だけで終わらせず、四郷校区全体に広げて行きたいと思います。


▲「クリスマスコンサート」 マリンバの演奏

▲姫路市指定重要有形文化財記念モニュメント

▲埋蔵文化財センターに設置された看板

▲記念グッズ

6 「姫路古墳ロード」を目指して
  平成17年10月見野古墳群保存会より「四郷御着広域活性化プラン」を発表しました。これは、歴史的資産を活かした文化の香り高いまちづくりを広域的視点で進め、四郷御着地域の活性化を図ることを目標としたものです。この時点から見野だけにとらわれない広域的な地域の活性化を模索していました。
  また、本年9月には姫路市の提唱した「夢プラン事業」の四郷版として取り組み、四郷から姫路全体へと文化情報を発信していきたいと意気込んでいます。
  具体的には、「古墳発見!あるある探検隊」を結成し、四郷の古墳発見に乗り出しています。東阿保ではすでに、32基の古墳が確認されています。この地域はもともと阿保の百穴とよばれ、多くの古墳の存在が指摘されていましたが、実際調査してみてそのことがはっきりしました。盛り土も石室も千数百年そのままの保存状態のよい古墳も数基含まれています。本郷・見野東でも10基確認いたしました。本郷の古墳はかなり大きい古墳です。上鈴、中鈴においても古墳を確認しました。山脇の八重鉾山には山城があったことが文献に載っており、実際に確認いたしました。
  これらの古墳を整備し、各々の古墳をつなぐ道が「姫路古墳ロード」です。四郷古墳ロードではなく、姫路古墳ロードと命名したのは、姫路市内には古墳はたくさんありますが、これだけ一地域に古墳がかたまってあるのは四郷以外にはないからです。このような古代文化が花咲いた四郷という地に誇りを感じ、そのことを多くの人に知ってもらうのは現代に生きる四郷人の義務かもしれません。
  「姫路古墳ロード」は、歩くもよし、サイクリングするもよしの道にできれば最高です。誰でも安全に古墳を見学していただくには、まだまだ大変な作業を要すると思います。行政にすべてを頼るのではなく、地域のことは地域で行うという気概が必要だと思います。そのことが誇りある生き方につながるのであり、地域の活性化につながると思います。
                                                           (平成19年12月 記)

 

 

 
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