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    *見野古墳群保存会が、地域コミュニティ再生に向けた行政活動を行う全国の100自治体の中に選ばれ、総務省発行「地域
        づくりキーワードBOOK特集事例」に掲載されました。

 

 地域コミュニティ再生に向けた行政の動向   兵庫県姫路市  


隣保館活動、埋蔵文化財センターとの連携

  見野古墳群保存会は事務局を見野の郷交流館に置いている。平成19年4月にリニューアルオープンした交流館は、従来の隣保館の概念を大きく発展させた展示ガイダンス施設(見野古墳群の紹介)を有し、生活に根ざした企画展や市民との交流活動を活発に展開している。同じ小学校区にある埋蔵文化財センターと連携を図ることにより、見学者・利用者の増加という相乗効果が期待でき、地域活性化にも繋がっていく。


<事例団体との関連>
  平成19年度提案型協働事業の実施。なお、「提案型協働事業」とは、市民活動団体から協働事業を提案してもらい、公益性等について審査を行い、事業認定団体に補助金を交付し、協働
事業として実施するもの。

 


開始

平成18年4月

対象

目的に賛同する見野地域住民・深くかかわりのある賛同者

分類

会議等の開催

担当

見野の郷交流館

住所

〒671-0244兵庫県姫路市四郷町見野
         964-5

TEL

079-252-6659

FAX

079-252-6659

 
  ■兵庫県姫路市(535,919人/534.27km2)
  本市は、市民一人ひとりが主役の市政を基本に、
 市民参画と協働のまちづくりを進めている。具体
 的には、地域のコミュニティ活動を支援する地域
 社会活性化事業をはじめ、地域資源を活用した
 「地域夢プラン事業」や市民活動団体からの提案
 による「提案型協働事業」の実施等、地域の自主
 性や創造性を活かした地域づくりに努めている。

 

 

 

 見野古墳群は、見野古墳群和光公園付近を中心に、麻生山山麓に散在する古墳時代後期の横穴式石室の一群で、市教育委員会の調査により10基の古墳が確認されていました。
 しかしながら、6号墳(日本最古級の双室墳)や10号墳(姫路の石舞台)といった、比較的知られていた古墳以外は雑草や雑木に覆われ、古墳は荒れていました。
 この状況を憂い、古墳の重要性に着眼した地域の自治会長である当団体の代表が、草に埋もれた古墳を確認調査するうちに、新しく3基の古墳を発見するに至り、その成果を平成17年3月の地域の住民が集まったふれあい文化講座で発表、この講座に参加した地域の人々が古墳の重要性に気付き、古墳の維持、継承に向け努力しようという気持ちが一気に高まりました。
 このような状況のなか、同年5月、見野自治会を中心に見野古墳群保存会が結成され、古墳の清掃、散策路の整備、古墳紹介のパンフレットの製作など、活発な活動を展開していきました。その結果として、古墳を訪れる人が飛躍的に増加しました。

雑草や雑木に覆われた
古墳を清掃、整備
 古墳の清掃活動に従事する会員



 見野古墳群保存会の活動が高く評価され、同古墳群は平成18年3月に姫路市教育委員会により姫路市重要有形文化財に指定され、多くの市民の注目を集めることとなりました。
 18年7月から立命館大学(指導:和田晴吾教授)と姫路市埋蔵文化財センターによる初めての共同発掘調査が行われ、同調査の成果を発表する現地説明会には、大勢の人が参加し、見野古墳群は一躍その名を市内外に知られるところとなりました。
 発掘調査は、19年度も引き続いて行われ、この間、見野古墳群保存会は同調査に全面的に協力し、現在では19基の古墳が発見されるに至っています。また、見野古墳群和光公園を中心に、「古墳まつり」「アジサイまつり」などのイベントを開催、見野古墳群を内外に知らしめるとともに、交流の輪を広げていきました。
 そのほか、保存会として、以下の活動を行っています。
@見野古墳群の環境づくり――清掃活動、山アジサイの植栽、山桜
  オーナー制度の実施。
A魅力ある観光コースの実現――観光案内板の設置、埋蔵文化財
  センターへの自転車の寄贈。
B歴史や教育の啓発活動――講演会の開催、発掘調査協力、見学
  会の実施、学童による写生大会、ウォークラリーの開催。

活動が評価され
交流の輪も広がる
 共同発掘調査の成果を発表する
 現地説明会




 見野古墳群保存会は、古墳群及び周辺の清掃活動や散策路の整備、発掘調査への協力、見野の郷交流館や埋蔵文化財センターと連携して関連イベントを開催するなど、精力的に活動を行いました。
 その結果、保存会の会員のみならず会員以外の多くの人々が活動に参加するようになり、地域の連帯意識は強固なものになりました。イベントの開催や発掘調査の現地説明会には、多数の参加者があり、地域PRの良い機会となりました。地域の人々は多くの人々との交流を通じて喜びを感じ、さらに古墳群を大切にしたいという気持ちを強く持つようになりました。
 さらに、子どもたちにも、地域資源に触れ、地域への誇りと愛着を生む良い効果が波及しています。
 行政に依存するのではなしに、地域の発展は地域住民の創造的な努力により、成し遂げることができることを痛感しました。

地域のPRが
喜びと自信につながる
双室墳としては、日本最古級である
ことが判明した6号墳




 これらの活動は継続性が重視される活動です。今後、長期的な視点で活動をより発展的に継続的に行っていくための新しい魅力づくりが必要だと考えられます。
 次世代への文化財の継承が、次世代へのコミュニティ意識の継承へつながるように、若い世代の大人や子どもたちがより参加しやすい取組が必要です。そのためには、子どもたちを折に触れ、古墳の保存活動に参加させたり、イベントを企画させたりして、その自主性を育てていかねばなりません。その中から、連帯感と古墳への愛着が生まれ、ひいてはコミュニティ意識の継承へ繋がっていくものと考えています。また、子どもたちが将来この地を巣立っても、古墳群を誇りとする気持ちを生涯持ち続けてほしいと思います。
 今後の展望としては、上記の課題に取り組んでいくとともに、周辺地域などへも活動領域を拡げ、活動の充実を図りたいと考えています。
  見野古墳群のある四郷校区には他にも古墳がたくさんあり、その数は優に80を超えており、姫路市でも最も古墳の数が多い地域です。これらの古墳を巡る道を整備する「姫路古墳ロード」を実現すれば、さらに見学者が増加するものと思われます。一地域から校区へ、さらに市へと活動領域を広げるには、今後さらなる発掘調査や専門家の指導、助言が必要となります。

文化財の継承が
コミュニティ意識の継承へ
 文化の継承について若い世代に
 伝える保存会理事長

 

 

 

 
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