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見野古墳群の姫路市文化財指定理由について


  見野古墳群は通常の後期群集墳と比較すると、比較的大型の横穴式石室を持つ古墳で構成されている。古墳の発掘調査は実施されておらず、副葬品などは知られていない。しかし、石室の構造からみると、7世紀代に構築されたものと考えられる。とりわけ、10号墳の石室は最大で、最も新しい特色を示し、7世紀第V四半期頃の築造とみられる。
  見野古墳群の南東約650mに白鳳時代創建の見野廃寺が存在し、見野古墳群はこの廃寺の檀越(寺を支えた有力者 ) を推定するうえで重要な古墳である。また、見野古墳群は市川下流域で比較的よく残った古墳で、近接する兵庫県指定史跡の宮山古墳や長塚古墳とともに、一体として保護すべき古墳といえる。
  平成17年5月26日、見野自治会を中心に地区代表者・学識経験者等からなる見野古墳群保存会(会長 竹中 隆一 ) が、見野総合センタ−を事務局に結成された。当保存会は、古墳の樹木の伐採・草刈、散策路の整備、見野の古墳群を紹介した冊子の発行、学識経験者を招いた講演会や研修会等を実施している。その活動内容はホームページ誌上で詳しく紹介されている。
  このように、見野古墳群保存会はさまざまな啓発活動を積極的に行い、地域住民が文化財等を保護顕彰するための意識の高揚を図り、情報を発信している。

 

平成18年2月14日

姫路市埋蔵文化財センター主任文化財専門員

秋枝 芳   


 
  
  

 

 
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