初めての発掘調査実施
このような状況の中、2006年7月31日から9月5日まで、立命館大学(指導:和田晴吾教授)と姫路市埋蔵文化財センターによる初めての発掘調査が行われた。調査の対象は3号墳と6号墳の2基であった。
調査の結果、6号墳から金・銀の耳飾りなど貴重な遺物が多数発掘され、3号墳は全長11mに及ぶ市内でも最大級の石室になることが確認されるなど、多大な成果をあげた。
9月3日に行われた現地説明会には、約300人が集まり、見野古墳群に対する関心の高さを裏付ける結果となった。
2007年7月30日から9月29日まで第2回目の発掘調査が行われた。調査の対象は、引き続き3号墳と6号墳であった。この調査により、3号墳と6号墳の様相がはっきりし、特に6号墳は日本最古級の双室墳であることが判明し、小動物の足跡が残されている須恵器(杯身)が発掘されるなど、貴重な資料を得ることができた。
9月2日には現地説明会が行われ、同日開催となった「古墳まつり」と合わせ、1,000人の人手で賑わった。 |